背景
長距離のドライブや普段の外出で、後部座席の子どもが退屈してグズり始めること、ありませんか?
そんなとき、これまで私はタブレットに動画を入れて車内で見せることで何とかしのいでいました。
ただ、毎回手動でアプリを立ち上げたり、動画を再生・停止したりするのがとても面倒でした。
さらに運転中は、後部座席のタブレット操作ができないのも不便。
例えば、子どもが寝たら動画を消したいのに消せない、逆にぐずり始めたら再生したいのに操作できない…などです。
そこで、「後部座席のタブレットを運転席からリモート操作したい!」と考えるようになりました。
実現したいこと
このシステムで目指したのは以下のポイントです。
・親が運転中でも、後部座席のタブレットの動画再生を簡単に操作できる。
・車のエンジンが切れると、タブレットの画面が自動的にOFFになるようにする。
必要なもの
システム構築には、以下のものを使用しました。
・Android タブレット
・タブレットホルダー(車のヘッドレストに取り付けられるもの)
・車内電源(シガーソケットやUSBポート)
・Bloutoothリモコン(タブレット・スマートフォン対応)
・デバイス自動化アプリ(例:MacroDroid)※
・動画再生アプリ(例:VLC Media Player)
・動画ファイル(子どもの好きなアニメや教育コンテンツをタブレットに保存)
※有料アプリ(900円、支払いは最初の一回だけ(2025/2現在))ですが、できることの幅が広くお値段以上の価値があると思っています!
システム構築(設定方法)
以下の手順で設定を進めます。
タブレットとリモコンの準備
・動画ファイルをタブレットに保存します。
・タブレットをWifi等につなぎ、動画再生アプリとデバイス自動化アプリ(MacroDroid)をインストールします。

・Bluetoothでリモコンをタブレットとペアリングします。
・MacroDroidで以下を設定します。




以上で、タブレットに電源が供給されなくなったとき(車のエンジンが切れたとき)、タブレットの画面がOFFになります。
リモコンとタブレットを車に設置
リモコンを車に設置します。
私が購入したリモコンはハンドルに取り付けられるようなアクセサリがついていましたが、個人的にはハンドル操作が少しやりにくくなるので、エアコンの格子部分に差し込んで(押し込んで?)使っています。


タブレットホルダーを車に設置し、タブレットをセットします。


タブレットの電源ケーブルを車に繋げます。
実際の操作
・一つのフォルダに動画を複数入れておき、どれかの動画の再生画面にしておきます。
・車のエンジンをかけると、タブレットの電源が入り、再生画面が表示されます(一時停止の状態)。
・リモコンで再生・停止・早送り・巻き戻し・音量調整が可能です。
・エンジンを切ると、動画再生も自動停止します。
余談
最初はAmazonタブレットを試しましたが、OSの制約で使い勝手が悪くAndroidタブレットに変更しました。
また試行錯誤した点として、アプリを使用しない場合、車のエンジンを切って電源が供給されなくなっても動画再生アプリが開いたままスリープされず、しばらくすると電池切れになってしまいました。
タブレットの電源設定で何とかしようとしましたが、解決できませんでした。
そこで、デバイス自動化アプリ(MacroDroid)を使えば簡単に解決できました。
ちなみに、アプリの設定を工夫すれば、電源供給されたら(=エンジンがかかったら)自動再生もできるかもしれません。
実際に使ってみた感想
良かった点
・子どもが退屈せず、車内が落ち着いた空間になった。
・親が運転に集中でき、安全性が向上した。
・エンジン連動で、電源の切り忘れや充電の手間が解消した。
・親(人)が動画を消す代わりにエンジン連動で自動的に画面が消えるので、動画が中断することに対し子供の不満が少ないように感じた。(注意:もちろん子供によります。うちの場合、「消された」のではなく、「勝手に消えちゃった」から仕方ないように感じて特に不満が出ないのかもしれません。)
課題と改善点
・今回はAndroidタブレットで検証。他のOSは未検証なので、同じ機能が使えるかは調査が必要。
・初期費用は少しかかるが、長期的な利便性を考えると価値あり。
その他
・おすすめ動画: 我が家ではベネッセの英語教材「ワールドワイドキッズ」を使用。
教育にも良く、子供が飽きにくいように作りこまれているのでおすすめ。
まとめ
タブレットと車を連動させるシステムは、子どもが退屈したりグズったりするのを防ぐだけでなく、親の運転環境を改善し、運転の安全性も向上する効果があると思います。最初の設定は少し手間がかかるかもしれませんが、一度導入すれば、長距離ドライブも快適です。ぜひ試してみてください。
この仕組みが、読者のみなさんとお子さんのドライブ時間を少しでも楽しく快適にするお役に立てれば幸いです。質問やご意見があれば、ぜひコメントでお知らせください。
コメント