家庭やイベント会場などで用いられる矢崎化工のイレクターパイプですが、パイプ同士を連結するメタルジョイントが高いと感じる方は多いのではないでしょうか。今回、圧倒的に安い互換品を見つけたので、購入して色々と調べてみました。
イレクターパイプとは
イレクターパイプは、鉄製のパイプの表面が樹脂で覆われたもので、各種ジョイントと組み合わせることで棚や仕切り版、小さな屋根など様々なものを作ることができます。
既製品の家具などと違って、形状や寸法を自由に決められるため、自分が欲しいぴったりサイズのものを作ることができます。
しかし、イレクターパイプを接続するメタルジョイントは高価で、たくさん使用すると結構な負担になってしまいます。例えば、矢崎化工のメタルジョイントはSJ-4（I字）で800円程度、SJ-2（L字）で1000円程度、といった具合です。
上の画像のうんていの場合、SJ-4を4個、SJ-2を8個使うので、メタルジョイントだけで11,300円もかかります。
そこで、これらの代わりとなるメーカーが無いか調べたところ、良さそうなものが見つかったため、紹介します。
メタルジョイントの互換品
結論から言うと、こちらのNTYというメーカーが販売しているものが安価で、矢崎化工のイレクターパイプと互換性があります。
下表に、矢崎化工とNTYの比較表をまとめました。
矢崎化工は矢崎オンラインショップの価格、NTYはAmazonのNTYショップの価格を記載しています。
| 矢崎化工 | 税込価格 | NTY | 税込価格 | 参考画像 |
| SJ-1 | ￥627 | NTY-1B | ￥150 |  |
| SJ-2 | ￥1,111 | NTY-2B ※ | ￥200 |  |
| SJ-3 | ￥1,617 | NTY-3B | ￥300 |  |
| SJ-4 | ￥924 | NTY-4 | ￥200 |  |
このように、矢崎化工に対してNTYは価格が1/4～1/5程度と圧倒的に安いです。
また、2024年3月現在、NTYは3,980円以上購入の場合、送料が無料になります。矢崎化工は購入金額によらず最低でも990円の送料がかかるので、ネットで購入する場合は送料の点でもNTYの方がメリットがありそうです。
ちなみに先ほどのうんていの例では、メタルジョイントを全てNTYにすれば価格は2,400円で、約9,000円のコストを削減できることになります。
なお、NTYではパイプ自体も販売していますが、パイプは矢崎化工のものをホームセンター等で購入した方がやや安いため、あまりメリットは無いように思います。
互換メタルジョイントの品質
メタルジョイントを幾つか購入し、矢崎化工のものとNTYで比較しました。
それぞれ、比較した写真を載せます。
まず、見た目では違いはほとんど分かりません。よく見ると、穴の配置や、表面に書いてある文字に多少の違いがあることが分かります。
次に組立性ですが、矢崎化工のものは円筒状の部分がイレクターパイプに少し食い込むようにできているため、手で押さえなくてもそれ自体で多少は保持され、作業性が良いです。一方、NTYのものは食い込みが無く、ある程度ネジを締めるまではジョイントが保持されないため、二人で作業するか、治具（支えとなるもの）を用意するなどの工夫が必要です。
組付け性については、矢崎化工とNTYでほとんど違いはありませんでした。どちらも十分にネジを締結すれば、パイプにぶら下がってもびくともしないほど頑丈に固定することができました。
なお、NTYという会社についても調べてみると、有限会社エヌティワイは昭和48年設立のステンレス鋼線の製造メーカーであることが分かりました。
公式サイト
主な事業内容はステンレス線の販売、ダイス修理販売、輸入販売等ですが、ステンレス製品を扱うメーカーとしての強みを活かし、メタルジョイントやメタルパイプ、工具などDIY関連の製品も取り扱っているようです。
ステンレス専門店NTY
公式サイトもしっかりしており、歴史のある信頼できる会社であると考えられます。
まとめ
矢崎化工のイレクターパイプのメタルジョイントに対して、互換性があり安価なNTY製のメタルジョイントを紹介しました。NTY製のメタルジョイントの欠点としては作業性がやや低いということでしたが、こちらは作業時の工夫で対策できそうです。メタルジョイントをたくさん使う方は、NTY製のものを検討してみてはいかがでしょうか。
なお、本記事に記載の商品情報や価格情報は2024年3月時点のものであり、その後変更となる可能性があることをご承知おきください。
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